ボクシングの元WBA、WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行氏(59)と、大橋氏から1990年10月25日にWBC王座を奪取して21度の防衛に成功したメキシコのリカルド・ロペス氏(57)が、9月25日に後楽園ホールで開催される「フェニックスバ…

 ボクシングの元WBA、WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行氏(59)と、大橋氏から1990年10月25日にWBC王座を奪取して21度の防衛に成功したメキシコのリカルド・ロペス氏(57)が、9月25日に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル122」で再会することが17日、都内で発表された。セレモニーと対談が行われる予定。

 この日は全試合がミニマム級で、ジョン・ケビン・ヒメネス(フィリピン)と石井武志(大橋)の東洋太平洋王座決定戦、森且貴(大橋)と松本流星(帝拳)の日本王座挑戦者決定戦、王者・宮澤蓮斗(松田)に北野武郎(大橋)が挑戦する日本ユースミニマム級タイトルマッチが行われることも発表された。

 プロモーターの八王子中屋ジム・中屋一生会長は「大橋会長とロペスの試合を当時見ていた人に、今の選手のすごさを見ていただきたい」と、ミニマム級を盛り上げるという大会の意図を説明。

 大橋氏は「中屋会長のアイデアで、当初はエキシビションでどうかと。僕は30年運動していないのでお断りして、対談という形ならとお引き受けしました。ミニマム級の最高峰のリカルド・ロペスと戦って35年たつ、そこでリングに上がって、当日は井上尚弥も来る予定なので、井上尚弥も含めてロペスと再会できるのはすごく胸にグッとくるものがある。とても楽しみにしています」と喜んだ。ロペスと会うのは10年前のWBC総会以来だという。

 また、大会に向けて「どうしてもミニマム級は軽く見られがちなところがある。それを覆すような積極的な、KOは大事だけど、KO出来なくても最後までKOしにいく気迫、そういう展開をしていけば。ミニマム級にも激しい打ち合いはあるし、見どころはたくさんある。そういう良さが広がれば」と、出場選手に期待を寄せていた。