「米大リーグ・オールスター、ア・リーグ5-3ナ・リーグ」(16日、アーリントン) オールスター初選出となったカブスの今永昇太投手が同点の四回から登板。メジャー1年目で夢舞台のマウンドに立ち、1回を無失点に抑えた。会見では先制3ランを放った…

 「米大リーグ・オールスター、ア・リーグ5-3ナ・リーグ」(16日、アーリントン)

 オールスター初選出となったカブスの今永昇太投手が同点の四回から登板。メジャー1年目で夢舞台のマウンドに立ち、1回を無失点に抑えた。会見では先制3ランを放った大谷翔平選手について「ホームラン打って。彼はこの場でもさらにスターになってしまうのかと、ジェラシーを感じました」と語り、報道陣の笑いを誘った。

 「無失点で抑えられたことが嬉しいですし。夢のような」と今永。ブルペンから走ってマウンドへ向かい、先頭のゲレーロJr.を打席に迎えた。キレのあるストレートで屈指の強打者からファウルを奪い、3球目のフォーシームを空振りしたスラッガーのバットがすっぽ抜けて飛んでいくハプニングも。球場は騒然となったが、動じることなく高めの直球で二ゴロに仕留めた。

 続くラッチマンもストレートで差し込み、2球目の内角低めスライダーで空振りを奪った。最後は膝元へのスイーパーで空振り三振斬り。2死からセミエンを打ち取り、三者凡退でイニングを終えた。直後には両手の人さし指を天につきあげ、首脳陣やチームメートとハイタッチをかわした。

 「大谷君が打ったホームランをムダにしたくないと思って投げた」と心境を明かした今永。「シカゴのファン、アメリカのファンに認めてもらえるようなプレーをしたい」と夢舞台に大きな一歩を記した。