「米大リーグ・オールスター、ア・リーグ-ナ・リーグ」(16日、アーリントン) ドジャースの大谷翔平投手がナ・リーグの「2番・指名打者」で出場し、両軍無得点の三回無死一、二塁の好機に3番手右腕ハウクから初本塁打となる3ランを放った。出場4回…

 「米大リーグ・オールスター、ア・リーグ-ナ・リーグ」(16日、アーリントン)

 ドジャースの大谷翔平投手がナ・リーグの「2番・指名打者」で出場し、両軍無得点の三回無死一、二塁の好機に3番手右腕ハウクから初本塁打となる3ランを放った。出場4回8打席目の一発は飛距離122メートル。ドーム球場が大きくどよめいた。日本選手による本塁打はイチロー(当時マリナーズ)が07年(サンフランシスコ)にランニングホームランを記録しているが、柵越えは初の快挙。チームに貴重な先制点をもたらし、MVP候補に名乗りを上げた。

 初回の打席は四球。昨年4月29日以来の対戦となるバーンズに対し、フルカウントから外角際どいコースを見極めて一塁へ歩いた。

 今季の大谷は昨年9月に受けた右肘手術のリハビリのため、打者に専念。ここまで94試合に出場し、打率・316(ナ・リーグ2位)、29本塁打(同1位)、69打点(同3位)、23盗塁(同3位タイ)、OPS1・035(同1位)をマーク。トリプルスリー、三冠王、「40-40」を射程圏内にとらえている。また、得点、長打率、長打数、塁打でもリーグトップに立っており、六冠で前半戦を終えた。

 試合前には真美子夫人を伴ってレッドカーペットショーに参加。手つなぎツーショットを披露し、「1打席1打席、集中しながら自分の持ってるものをしっかり出せればと思います」と意気込みを語っていた。

 昨季は初めて本塁打王のタイトルを獲得したMLB屈指のアーチストが真夏の祭典で本領発揮。大谷がMVP候補に浮上した。