「巨人2-1阪神」(16日、東京ドーム) 阪神・岡田監督の直接指導に反撃打で応えた。打撃練習中に岡田監督からアドバイスを受けていた小幡が、即効性を示すように第1打席で3試合ぶりの安打となる適時打。初回からビハインドとなった展開も、すぐさま…

 「巨人2-1阪神」(16日、東京ドーム)

 阪神・岡田監督の直接指導に反撃打で応えた。打撃練習中に岡田監督からアドバイスを受けていた小幡が、即効性を示すように第1打席で3試合ぶりの安打となる適時打。初回からビハインドとなった展開も、すぐさま1点差へ縮めて希望を抱かせた仕事を、「いい場面で打てたっていうのは良かったです」と振り返った。

 2点を追う二回だ。大山と前川の連打によるチャンスメークを受け、2死一、二塁で「自分も後ろにつないでいこう」と打席に入った。3球目の外角フォークをバットの先で巧みにすくい上げると、飛び込んだ遊撃・門脇のグラブに収まることなく左前へ。会心の当たりではなかったが追い上げの一撃を放って、右腕を力強く突き上げた。

 2試合ノーヒットで迎えた試合前、フリー打撃に取り組んでいると、ケージ越しに岡田監督から声をかけられた。極めて珍しいグラウンドでの指揮官による指導。右足の踏み込みを確認するようなしぐさを見せつつ、バットを振り続けて、ケージを出ると再び助言を受けた。

 効果てきめんで、四回2死でも山崎伊に直撃する内野安打でマルチをマーク。木浪離脱の時点で・184だった打率は、1カ月で・243まで上昇したが、決して満足することはない。「まだ数字を残していると言える数字じゃないんで。もっともっと打ちたい」。次に奏でる快音は必ず勝利へつなげてみせる。