「ヤクルト4-3中日」(16日、神宮球場) 雨脚が強まる中での決断だった。0-3の二回2死満塁。ヤクルト・高津監督は先発・山野に早くも代打を送った。「点を取りたかったし、早く追いつきたかった。早めに勝負を仕掛けるべきだと」。早期継投策に選…

 「ヤクルト4-3中日」(16日、神宮球場)

 雨脚が強まる中での決断だった。0-3の二回2死満塁。ヤクルト・高津監督は先発・山野に早くも代打を送った。「点を取りたかったし、早く追いつきたかった。早めに勝負を仕掛けるべきだと」。早期継投策に選手が結果で応え、5位・中日に連勝で2・5差まで接近した。

 ブルペン陣の力投が呼んだ白星だ。初回から3点を追う展開となったが、ロドリゲスから星とつなぐ間に同点になった。その後、4番手・小沢が2回無安打無失点でしのぐ間に勝ち越しに成功。先発から中継ぎに配置転換されるなど、なかなか勝利に恵まれなかった不運の投手に待望の今季初勝利が舞い込んだ。

 目尻を下げた指揮官は「もう欠かせない存在。誰もがこの役割をできるわけではない」と小沢を絶賛。投手陣の台所事情は決して楽ではない。だが、中継ぎ陣の踏ん張りで手にした勝利に表情も少しだけ緩んだ。