「巨人2-1阪神」(16日、東京ドーム) 首位攻防の接戦を制した試合後、巨人・阿部監督の怒りは収まらなかった。「気持ちが良くない勝ち方」、「ひどいプレーがいっぱい出た」。厳しく指摘したのは細かいミス、強く求めたのは闘う姿勢。「何が何でも-…

 「巨人2-1阪神」(16日、東京ドーム)

 首位攻防の接戦を制した試合後、巨人・阿部監督の怒りは収まらなかった。「気持ちが良くない勝ち方」、「ひどいプレーがいっぱい出た」。厳しく指摘したのは細かいミス、強く求めたのは闘う姿勢。「何が何でも-の姿が見えない」。1勝の重みが増す後半戦に向け、勝ってかぶとの緒を締めた。

 初回、才木から幸先良く2点を先制。「想定外」と表現した攻撃から4、5番に連続適時打が生まれるなど、理想的な展開でリードを奪う。だが以降は門脇が三回1死満塁で空振り三振。八回には無死一塁から送れず、見逃し三振に倒れた。

 「みんなヒーローになりたくないのかな。チャンスで悲壮感しか伝わってこない」。連敗を2で止め、首位をキープ。「勝ってうれしいんだけどね…」と言いながらも、言葉に込めたのはナインに対するメッセージ。勝負と位置づける9月の戦いに向け、指揮官も熱く、厳しく戦い抜く覚悟だ。