「日本ハム5-4楽天」(16日、エスコンフィールド) 同点の延長十回2死二塁で、中越えにサヨナラ適時二塁打を放った田宮が、お立ち台で瞳をウルウルさせた。相手の守護神・則本から放った自身プロ初のサヨナラ打。151キロの直球を捉えた一打は、前…

 「日本ハム5-4楽天」(16日、エスコンフィールド)

 同点の延長十回2死二塁で、中越えにサヨナラ適時二塁打を放った田宮が、お立ち台で瞳をウルウルさせた。相手の守護神・則本から放った自身プロ初のサヨナラ打。151キロの直球を捉えた一打は、前進守備の中堅手の頭上を越えてバックスクリーン手前の芝で弾んだ。「とても本当にうれしいです。打った感じはよかったので、抜けてくれと思いながら走った。覚えていない。最近打ってなかったんで、しっかり打ててよかったかなと思います」と振り返った。

 前夜は先発マスクをかぶり、16失点と大敗した。「さすがに落ち込んでました」と振り返る。「ちょっと寝不足ぎみですかね。きょうはちょっと目がおかしいですかね?」と責任を感じていたことを明かした。

 新庄監督は「リード面でも山田バッテリーコーチにたくさん言われて、バッティングも調子を崩してきた」と解説する。直近2試合で8打数無安打6三振と不振に陥っていた。「その中で彼自身がきっかけを作って。これで前半戦のような活躍をしてもらえると思います」と壁を乗り越えた打撃を評価した。

 チームは勝率を5割に戻し、3位に浮上した。田宮は「スタメンの時に大量失点とか取られて負けてしまったら、やっぱりピッチャーだけじゃないなっていう責任を感じてるんで。もう1回しっかり自信持ってやっていきたいなって思います」と言う。大敗のうっぷんを晴らす初のサヨナラ打が、再び活躍するきっかけになる。