「巨人2-1阪神」(16日、東京ドーム) 巨人が阪神に競り勝ち、連敗を2で止め首位を守った。 試合は初回、リーグトップタイの8勝をマークする阪神の先発・才木を攻略。先頭の丸が中前打でチャンスメークすると、吉川は粘ってフルカウントから四球を…

 「巨人2-1阪神」(16日、東京ドーム)

 巨人が阪神に競り勝ち、連敗を2で止め首位を守った。

 試合は初回、リーグトップタイの8勝をマークする阪神の先発・才木を攻略。先頭の丸が中前打でチャンスメークすると、吉川は粘ってフルカウントから四球を選んだ。ヘルナンデスは空振り三振に倒れたが、意地を見せたのは4番・岡本和だった。

 真ん中付近のスライダーをフルスイング。鋭い打球が三遊間を抜けた。13日のDeNA戦以来、21イニングぶりの得点。2戦連続完封負けを喫した前夜、3三振に終わった4番は「コンパクトに振り抜けた。(山崎)伊織のために打ちました」と少しだけ胸を張った。

 3戦ぶりの安打&打点。4番のバットに快音が響くと、5番の大城卓も続いた。「つなぐ事を考えて打席に立ちました。伊織のために追加点が取れてよかったです」。149キロの直球を左翼線に運び、2者連続のタイムリーで2点を奪った。

 投げては先発の山崎伊が粘投。才木とは同学年で、ともに兵庫県出身。右肘のトミー・ジョン手術を経験するなど似た境遇をたどってきた。二回、2死から小幡に左前適時打を浴びたが、後続を断って最少失点で切り抜けると流れに乗った。四回、小幡の打球を右足甲付近に受けるアクシデントもあったが、気迫の投球でチームトップタイの7勝目を手にした。