(16日、第106回全国高校野球選手権熊本大会、九州学院9―0熊本一) 熊本一の1番打者、和田健志選手(3年)は背番号「1」のエースナンバーを着けていた。試合の中で誰よりも体力を使う投手に加え、出塁して足でかき回す切り込み隊長の役割も求め…

 (16日、第106回全国高校野球選手権熊本大会、九州学院9―0熊本一)

 熊本一の1番打者、和田健志選手(3年)は背番号「1」のエースナンバーを着けていた。試合の中で誰よりも体力を使う投手に加え、出塁して足でかき回す切り込み隊長の役割も求められた。

 この試合は一塁手でスタートしたが、先発投手が初回に崩れた。「ごめん」と言われ、引き継いだマウンドでピンチを抑えた。

 継続試合で3日後となった再開のマウンドでも、相手の強力打線に打たれ、守備が失策をしても、丁寧にコーナーを突く投球を崩さなかった。

 打っては三回に安打を放つと盗塁も決め、最終回にも先頭打者として安打で出塁。粘りを見せた。

 主将も務めて一人三役をこなし「自分でも背負いすぎだと思います」。「でも、仲間が助けてくれました。この試合も」と、笑顔だった。(吉田啓)