3連戦初戦は大山の決勝点で巨人を下した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 7月15日、東京ドームで迎えた阪神-巨人の「伝統の一戦」は、2-0で阪神が勝利。首位相手に勝ち切った。【動画】「活躍するべき選手」2024…

3連戦初戦は大山の決勝点で巨人を下した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 7月15日、東京ドームで迎えた阪神-巨人の「伝統の一戦」は、2-0で阪神が勝利。首位相手に勝ち切った。

【動画】「活躍するべき選手」2024年7月15日【 阪神 vs 巨人】 佐藤義則の眼

 阪神の先発はジェレミー・ビーズリー、対する巨人の先発は赤星優志。両者とも3回までを無失点に切り抜けた中、4回表、2アウト1・3塁のチャンスで大山悠輔がタイムリーヒット。阪神が2点を先制した。

 援護をもらったビーズリーは6イニングを投げ、巨人打線を無失点に抑えるピッチング。7回からは継投策に入ると、石井大智、桐敷拓馬、ハビアー・ゲラのリレーが成功。大山の一打を守って勝利し、順位こそ4位ながら首位巨人にゲーム差0.5と迫った。

 歴史的な「混セ」となっている今シーズンは、いつにも増して1試合の持つ意味が大きくなってくる。そんな中、球団OBは「阪神が上昇気流に乗るための要素」について、昨日の試合がヒントになると考えているようだ。

 阪急、オリックスで通算165勝の実績を残し、引退後は阪神の投手コーチも務めた佐藤義則氏が、YouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を7月16日に更新し、阪神が浮上するための要素などを語った。

 佐藤氏は「2アウトから点が取れたのがよかった」「大山が打ったところにも価値がある」と打線では大山について言及。昨日の試合でチーム唯一の得点に繋がったバッティングを称賛した。

 また、阪神がこれから上昇気流に乗るためには、試合序盤での得点が重要と解説。「早めに得点を取って逃げ切るパターンにしていくほうが、より安心した試合運びができる」と、今後の戦い方について触れた。

 歴史的な打低とも言われている今シーズン、セ・リーグのどのチームも、先制した試合の勝率は5割を超えている。中でも阪神に限ると、先制した試合の勝敗数は31勝11敗と大きく勝ち越しているのだ。

 さらに動画内では、16日の予告先発である才木浩人の名前を挙げつつ、「早めに点数を取ってあげれば才木のもっといい部分が出る」と話した佐藤氏。才木はここまで8勝2敗、防御率1.12と驚異的な成績を残しているが、6月25日の中日戦では援護がなく0-1で敗戦した経緯があるだけに、早めの援護が望まれる。

 本日予定されている阪神-巨人の第2ラウンド、巨人の予告先発は山﨑伊織だ。才木、山﨑ともに防御率1点台の成績を残しており、投手戦は必至。早いイニングで得点を取れるかどうかが、勝負の分かれ目になってくるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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