「米大リーグ・オールスター、ア・リーグ-ナ・リーグ」(16日、アーリントン) ホームラン競争が行われ、ドジャースのT・ヘルナンデス外野手が優勝。ドジャースの選手としては球団史上初の快挙となった。陰で支えたのがタイラー・グラスノー投手。終了…

 「米大リーグ・オールスター、ア・リーグ-ナ・リーグ」(16日、アーリントン)

 ホームラン競争が行われ、ドジャースのT・ヘルナンデス外野手が優勝。ドジャースの選手としては球団史上初の快挙となった。陰で支えたのがタイラー・グラスノー投手。終了後には前代未聞の行動に出た。

 優勝決定直後、まるで自分のことのように喜びを爆発させていたグラスノー。すると置かれていた優勝トロフィーを自ら手にし、ヘルナンデスに差し出した。本来は前年優勝者のゲレーロJr.が渡すのが慣例だが…前年覇者はネックレスをかけてあげるだけにとどまり、MLB公式が公開した映像ではどことなく悲しそうな表情を浮かべている。

 それほどうれしかったのも事実。大谷、フリーマン、スミスらが翌日の本戦に備えて引き揚げる中、登板がないグラスノーは最後まで残ってヘルナンデスをサポートした。休憩中に水とタオルを運び、時にはアドバイスも送った。アイアトン通訳と一緒に最後まで支え続けたグラスノー。仲間思いの人柄がにじんだ瞬間だった。