「米大リーグ・オールスター、ア・リーグ-ナ・リーグ」(16日、アーリントン) ホームラン競争が行われ、ドジャースのT・ヘルナンデス外野手が優勝。ドジャースの選手としては球団史上初の快挙となった。 ボビー・ウィットJr.との対戦となったファ…

 「米大リーグ・オールスター、ア・リーグ-ナ・リーグ」(16日、アーリントン)

 ホームラン競争が行われ、ドジャースのT・ヘルナンデス外野手が優勝。ドジャースの選手としては球団史上初の快挙となった。

 ボビー・ウィットJr.との対戦となったファイナル。2スイング目にアーチをかけると、5スイング目にも左中間に飛び込んだ。準決勝では延長戦の死闘を勝ち抜いた影響か、疲れを感じさせるスイング。それでもいいペースでアーチをかけ、グラスノーが献身的なサポートで休憩中にアドバイスを送ると、ヘルナンデスの表情からは笑みがこぼれた。ア・リーグベンチにはヘルナンデスのユニホームを着たゲレーロJr.の姿もあった。

 休憩明けにいきなり左翼席へ連発。さらに3連発も通常時間内で2桁11本に到達した。ボーナスステージに入るとトレードマークの笑顔が消えるガチモードに。最後は2本のアーチをかけて合計14発をたたき込んだ。

 対するウィットJr.は序盤にアーチを放てず。それでも通常時間内でヘルナンデスと同じ11発を放った。しかしボーナスステージで2本を積み上げたが、最後はフェンス直撃でスタンドインせず。初出場のヘルナンデスに軍配が上がり賞金100万ドルを手にした。

 その瞬間、ヘルナンデスは渾身(こんしん)のガッツポーズ。グラスノーらチームメートから歓喜のウォーターシャワーを浴び、前年覇者のゲレーロJr.からトロフィーとネックレスが授与された。

 ヘルナンデスは「プレッシャーを感じていた。13本まで彼がせまってきていたので」と笑顔。「信じられない。言葉ではいい表せない」と恍惚の表情を浮かべ「優勝できたことをうれしく思います」と語った。

 ヘルナンデスは1回戦で19発をマーク。大谷翔平選手が途中でヤンキース・ソトに促されて「左中間、センターへ打て」とアドバイス。全体4位で準決勝に進出すると、フィリーズ・ボームとの対戦では14発で並び延長戦の死闘に。3スイングで2発を放つ勝負強さを見せて決勝へ進んだ。