「巨人0-2阪神」(15日、東京ドーム) 今季もGキラーぶりは健在だ。阪神・ビーズリーが変化球を巧みに操り、持ち味を発揮。勢いのある巨人打線をねじ伏せた。 「ゾーン内でいい球を投げられた。なおかつ変化球も交ぜてタイミングを外すことができた…

 「巨人0-2阪神」(15日、東京ドーム)

 今季もGキラーぶりは健在だ。阪神・ビーズリーが変化球を巧みに操り、持ち味を発揮。勢いのある巨人打線をねじ伏せた。

 「ゾーン内でいい球を投げられた。なおかつ変化球も交ぜてタイミングを外すことができた」

 相手の反応にも冷静だった。序盤は積極的に振らず、球を見極めていた巨人打線。「不思議な感じでした」と違和感はあったが、「見てくれていたので、どんどんストライクを投げられた」と自分の投球を貫いた。

 前半はスライダー、カットボールを中心に組み立てたが、「今日はいいフォークボールを持っていたので」と後半はフォークを多投。五回には2つの空振り三振を奪うなど、有効に使った。六回2死二塁は岸田をスライダーで右飛に。6回5安打無失点8奪三振。しっかりと仕事を果たし、帽子を取って天に掲げた。

 食事にもこだわりを持つ右腕。「料理が好き」と家では自らフライパンを握る。その中でも意識するのが1回16グラムのタンパク質。「鶏肉何グラムだからこれぐらい含まれている」と自身で測りながら、調理している。「いいご飯を食べると、いい睡眠が取れる」。食への細かな気遣いも好投の秘けつだ。

 これで巨人戦は来日1年目の昨季から中継ぎの登板を含め、通算5試合で18回2/3を投げて2勝0敗、防御率0・00。抜群の相性の良さを誇っているが、「ジャイアンツは伝統のある球団ですけど、私にとっては他球団の一つなので。いつも通り自分の投球をするだけ」とあくまで意には介していない。それでも岡田監督の信頼は厚い。「また巨人にいけるやんか」と7月30日からの巨人3連戦(甲子園)で登板させる意向を明かした。

 5月に昇格して7試合で4勝目を手にした。「前半戦、自分の成績も良いですけど、チームをしっかり助けることができていたので、すごい良かった。後半戦もいいピッチングをしてチームの勝利に貢献していきたい」。球宴明けも助っ人右腕が力強く腕を振る。