「サマーナイトフェスティバル・G2」(15日、松戸) 真杉匠(25)=栃木・113期・SS=が最終2角3番手からまくりを決めて1着。初めてのG2優勝を成し遂げて、優勝賞金1570万円(副賞含む)を手にした。2着に真杉をマークした吉田拓矢(…

 「サマーナイトフェスティバル・G2」(15日、松戸)

 真杉匠(25)=栃木・113期・SS=が最終2角3番手からまくりを決めて1着。初めてのG2優勝を成し遂げて、優勝賞金1570万円(副賞含む)を手にした。2着に真杉をマークした吉田拓矢(茨城)、3着に新田祐大(福島)が入った。

 強敵を力でねじ伏せて真杉がG2初優勝を飾った。「ワンツーが決まって良かった」とレース後は息を切らしながらも、笑顔を見せた。

 レースは近畿勢が前を取り、真杉は3番手。「想定していない並びだったので臨機応変に」と周回中は冷静に運び、北井佑季(神奈川)と脇本雄太(福井)の踏み合いの中でも落ち着いて近畿勢を追走。「脇本さんがすごい掛かりだった」とハイピッチとなった状況でも最終2角から仕掛けた。「古性(優作)さんのブロックもいい感じで、だいぶ止まったけど、どうにか下りを使えた」と厳しいけん制を乗り越えて先頭でゴールを駆け抜けた。

 昨年はオールスター(西武園)、競輪祭(小倉)とG1を2回制して大ブレーク。S級S班となった今年は1月に練習中の落車などがあり、ここまではビッグレースで思うような結果が残せなかった。それでも今回は力強いレースで優勝を果たし「だいぶ出遅れたけど、(後半戦の)いいスタートが切れた」と賞金面での上積みもできた。

 今開催は準決で節目となるデビュー通算200勝目を果たし、201勝目で自身初のG2優勝をつかんだ。「最近にないくらい車の感じは良かった。不安なく楽しんで走れた」と夏の祭典を満喫して躍動した。連覇が懸かるG1・オールスター(8月13~18日・平塚)はもちろん、今年の後半戦に向けて大きな一歩を踏み出した。