(15日、第106回全国高校野球選手権千葉大会3回戦、千葉敬愛2―6中央学院) 春の選抜4強の中央学院のスタンドがいつにもまして揺れていた。 三回裏に水嶋悠(3年)の適時打や颯佐心汰(3年)の2点本塁打などで3点を先制した。 スタンドの部…

 (15日、第106回全国高校野球選手権千葉大会3回戦、千葉敬愛2―6中央学院)

 春の選抜4強の中央学院のスタンドがいつにもまして揺れていた。

 三回裏に水嶋悠(3年)の適時打や颯佐心汰(3年)の2点本塁打などで3点を先制した。

 スタンドの部員らが肩を組み、段違いで交互に横に揺れながら歌う「サクラ大戦」の応援歌が流れたが、いつもと違った。声量が出ていて、息を合わせて横に大きく揺れて、大きく体を反っていた。

 チャンステーマ「シダックスファイヤー」や校歌でも迫力のある応援を見せた。

 応援団長を務める部員の手倉森蕾音(れお)(3年)は初戦の応援に満足いかなかった。「(選抜の)報徳学園戦はすごい良かったのに、(千葉大会の)初戦は気合が入っていなかった」。試合後に先生や外部の指導者らへ相談し、翌日に部員らにお願いした。「目の前で頑張っている人を応援できないのは納得いかない。どうにかついてきてほしい」

 そして迎えたZOZOマリンスタジアムでの応援だった。「応援できるチームは応援されるチームになると思う。酸欠になるくらいやろうと話した。まだまだ足りません!」

 全国の頂に挑むチームの応援席も、上を目指している。(杉江隼)