(15日、第106回全国高校野球選手権徳島大会1回戦 穴吹0―8小松島) 穴吹の照本大智(だいち)投手(3年)が3番手でマウンドに上がり、落ち着いた投球を見せた。 あと2点失えばコールド負けとなる六回に登板。120キロ台の直球に変化球を織り…

(15日、第106回全国高校野球選手権徳島大会1回戦 穴吹0―8小松島)

 穴吹の照本大智(だいち)投手(3年)が3番手でマウンドに上がり、落ち着いた投球を見せた。

 あと2点失えばコールド負けとなる六回に登板。120キロ台の直球に変化球を織り交ぜ、二直と三振、左飛に仕留めた。小松島打線にとって、この試合初の三者凡退だった。

 高校1年生の時は内野手、2年生で外野手を務めた。今春、キャッチボールを見ていた石井大輝監督に「投げ方がきれいで、球持ちがいい」と投手に抜擢(ばってき)された。

 練習試合で、滝上春斗、須藤侑志の両2年生投手との継投で経験を積み、石井監督も「投球が安定していて、周りをよく見ている」と信頼を寄せる存在になった。

 この日の登板後、照本投手は「真っすぐがよかった。声も出して、しっかり投げられた」と振り返り、「後輩たちが粘り強く投げてくれた。来年、頑張ってほしい」と託した。(吉田博行)