第106回全国高校野球選手権長野大会は15日、前日に降雨で継続試合や順延となった3回戦7試合があった。松商学園、上田染谷丘、赤穂はコールド勝ち、上伊那農は延長十三回にサヨナラ勝ちをおさめるなどして、16強が出そろった。17日には4球場で4…

 第106回全国高校野球選手権長野大会は15日、前日に降雨で継続試合や順延となった3回戦7試合があった。松商学園、上田染谷丘、赤穂はコールド勝ち、上伊那農は延長十三回にサヨナラ勝ちをおさめるなどして、16強が出そろった。17日には4球場で4回戦8試合があり、第1シードの東京都市大塩尻は赤穂と対戦する。

(15日、第106回全国高校野球選手権長野大会 梓川1-11上田染谷丘)

 2日間にわたって6回を投げ、10奪三振1失点。上田染谷丘は背番号1、富岡遼士(3年)の安定した投球で2試合連続となるコールド勝ちを収め、16強入りを決めた。

 前日は三回裏が終わったところで降雨により継続試合となった。2日続けての登板となり、朝のウォーミングアップの時から「少し体が重かった」という。再開直後の四回表、調子が上がらぬまま、失策も絡んで今大会初失点を喫した。

 だが、引きずることはなかった。「ストライクゾーンの中で勝負する」という意識をぶらさず、腕を振った。体のキレが徐々に戻り、スライダーがよく決まる。五、六回は1人の走者も許さなかった。

 チームで目標としている8強入りまで、あと一つ。次戦は第3シードの長野日大と当たる。「九回まで全員で集中力を持ってやりきることが大事になる。自分も最後まで投げきるつもりで、逃げずに勝負していきたい」(菅沼遼)