(15日、第106回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 履正社10―0豊中) 2年連続で夏の甲子園出場をめざす履正社が好発進した。 一回に2点を先行し、二回は4者連続安打などで4得点。さらに三回は1番近沢賢虎(けんご)(3年)が左越え2ラン。…

(15日、第106回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 履正社10―0豊中)

 2年連続で夏の甲子園出場をめざす履正社が好発進した。

 一回に2点を先行し、二回は4者連続安打などで4得点。さらに三回は1番近沢賢虎(けんご)(3年)が左越え2ラン。投げては3人の継投で豊中を散発3安打に抑え、5回コールド勝ちと投打がかみ合った。

 近沢は「初戦を一番大事にしていたので、コールド勝ちできたのは良かった」と語った。

 昨秋は近畿大会準々決勝で京都外大西に敗れて今春の選抜出場を逃し、3季連続で甲子園の土を踏むことはできなかった。今春は府大会4回戦で大阪学院大に打ち負け、夏のシードを逃した。

 2019年に全国制覇を果たし、大阪桐蔭と並んで「大阪2強」と呼ばれてきた。ただ、大阪学院大が春の府大会を制したことで、今夏は激戦が予想されている。

 「うちは特別に力があるわけではない。他の学校も強いので、2強の一角だとかは思っていないです」と多田晃監督。「泥臭く、一つずつ積み重ねる。大阪で7回勝ち続けることしか考えていない」

 過去に5度、全国選手権に出場したが2年連続はない。今夏は履正社にとって、初めての夏の大阪2連覇もかかる。

 近沢は「プレッシャーはない。負けたら仕方がないと思うくらい、僕らはやるべきことをやってきた。思い切りプレーするだけです」。自信を持って、頂点を狙う。(室田賢)