パリオリンピック(五輪)の男子サッカー日本代表DF木村誠二(22=サガン鳥栖)が15日、羽田空港から出国した。空港で取材に応じた木村は「やっと五輪が始まるなという感じ。少しずつ緊張感が高まってきている段階です」と話した。五輪の出場と、クラブ…

パリオリンピック(五輪)の男子サッカー日本代表DF木村誠二(22=サガン鳥栖)が15日、羽田空港から出国した。空港で取材に応じた木村は「やっと五輪が始まるなという感じ。少しずつ緊張感が高まってきている段階です」と話した。

五輪の出場と、クラブでの出場機会を求め、FC東京から今季、鳥栖に期限付き移籍した。開幕前の沖縄キャンプで左太もも裏を痛め長期離脱。「けがしたときは、(五輪に間に合うか)怪しいなと思った。焦って再発させても、より可能性がなくなるだけだったので。しっかりリハビリして治すことを頭に置いていた」と振り返る。

負傷から復帰したタイミングでU-23アジア杯カタール大会に招集され、同大会の初戦でDF西尾隆矢(23=セレッソ大阪)が一発退場となり、木村が最終ラインで奮闘した。鳥栖に移籍したことで得た大舞台で「鳥栖は攻撃の組み立てを大事にして守備もアグレッシブで、戦術的にいいチーム。そこで学んだことがたくさんある。フィジカル的にもかなり調子が上がっている。そこは鳥栖のおかげだと思っている」と、自身の選択にうなずいた。

今回はメンバーが18人。本職のセンターバックは3人だ。「本当にメンバーが少ないので。退場以外にも、けがに気を付けて、3人で意識を高め合いながら大会に臨みたい」と意欲を見せた。