(15日、第106回全国高校野球選手権宮城大会3回戦、仙台育英2―0東北) 宮城の高校野球を引っ張ってきた仙台育英と東北が15日、宮城大会の3回戦で直接対決し、仙台育英に軍配が上がった。 仙台育英は三回に2点を先制。九回は2死満塁のピンチで…

(15日、第106回全国高校野球選手権宮城大会3回戦、仙台育英2―0東北)

 宮城の高校野球を引っ張ってきた仙台育英と東北が15日、宮城大会の3回戦で直接対決し、仙台育英に軍配が上がった。

 仙台育英は三回に2点を先制。九回は2死満塁のピンチで、遊撃手の登藤海優史がライナー性の打球を好捕し、勝利を収めた。

 昨夏も両者は準々決勝で直接対決し、仙台育英が5―0で勝利していた。

 仙台育英は夏30回、春15回の計45回の甲子園出場歴がある。1989年夏にエースの大越基さん(現山口・早鞆監督)を中心としたチームで準優勝。2001年春、15年夏にも準優勝した。22年夏の甲子園大会で、東北勢初の全国制覇を成し遂げた。17年以降、甲子園で決勝進出2度を含めて6度準々決勝に勝ち上がっている。

 東北は夏22回、春20回の計42回の甲子園出場を誇る。甲子園初出場は旧制中学時代の1930年で、50年代から甲子園にたびたび出場するようになった。

 2003年夏は、今年5月に日米通算200勝を成し遂げたダルビッシュ有(パドレス)がエースのチームが、投打がかみ合った戦いで決勝に進出。「白河越え」と言われた東北勢初の甲子園優勝の期待がかかったが、木内幸男監督(故人)が率いる常総学院(茨城)に敗れ、大旗に手が届かなかった。

 23年春の選抜大会では、仙台育英とともに出場していた。