(14日、第106回全国高校野球選手権富山大会2回戦 滑川2―4氷見) 滑川がシード校の氷見と互角の戦いを見せた。四回まで2―2の同点で、チームの安打数も上回っていた。 打線を引っ張ったのは、1番の左打者、江野本篤也選手(3年)だ。50メ…

 (14日、第106回全国高校野球選手権富山大会2回戦 滑川2―4氷見)

 滑川がシード校の氷見と互角の戦いを見せた。四回まで2―2の同点で、チームの安打数も上回っていた。

 打線を引っ張ったのは、1番の左打者、江野本篤也選手(3年)だ。50メートル6秒台前半の俊足と、183センチの長身を生かして低めの球にうまく対応しチャンスを作った。

 「体を開かない打撃を心がけています」という。試合開始直後の第1打席。低めのボールをライトに運んで三塁打。「真ん中低めのボールが好き。いいところに来たと思った」

 三回の2打席目でも二塁打を放ち、塁上で両手を突き上げて喜んだ。序盤、競った展開になったことに、前原猛監督は「江野本が期待通り、出塁してくれたから」とたたえる。

 2点をリードされて九回を迎えたが、2死満塁まで相手を攻め立てた。ネクストバッターズサークルにいた江野本選手は「自分まで回ってこい、と思ったけど、すごく緊張したかも」。5打席目はなかったが、4打数2安打の活躍。「本当に楽しかった。悔いはありません」と話した。(前多健吾)