広島・秋山翔吾外野手(36)が14日、前半戦残り6試合もチームをけん引する覚悟を示した。この日のヤクルト戦は雨天中止となり、15日からはDeNA、阪神と敵地で3連戦。ベテランは若手への継続したサポートを誓い、「引っ張っていけるように」と強…

 広島・秋山翔吾外野手(36)が14日、前半戦残り6試合もチームをけん引する覚悟を示した。この日のヤクルト戦は雨天中止となり、15日からはDeNA、阪神と敵地で3連戦。ベテランは若手への継続したサポートを誓い、「引っ張っていけるように」と強調した。今季、DeNA戦の打率は・425。好相性の相手を叩き、連勝を伸ばしていく。

 降りしきる雨音を耳にしながら、秋山はマツダスタジアムに隣接する屋内練習場で汗を流した。ヤクルト3連戦3戦目は水入りとなり、舞台は敵地・横浜へと移る。DeNA戦は今季の打率が・425。セ・リーグ5球団では最もハイアベレージを残すが「それは意識はしていないし、同じようにやりたいなと」と、これまで通りのスタイルで臨む姿勢を示した。

 首位・巨人を0・5ゲーム差で追うチームは3位・DeNAとも0・5ゲーム差。敵地での3連戦が持つ意味合いは大きくなるが、鍵は目の前の試合で自らの役割を全うできるかだと語る。「その日しっかり『あ、ここでいい仕事できたな、いい仕事したな』というふうに見てもらえるようにだとか、自分が納得するようなものが出せるかどうかなので。相性ってそこまでの結果でしかない。いい方に転ぶようにやっていきたい」と表情を引き締めた。

 今季のセ・リーグはまれに見る大混戦。今週からのDeNA、阪神との6試合は球宴前の節目になるが「どこも1個上の順位を狙って、2個上、3個上を狙っているチームもある。そういう意味では、重要の度合いが変わることはない。引っ張っていけるように頑張っていきたい」と、けん引役としての使命感を強めた。そしてチーム全体を見渡し、若手の背中を押すことも自身の役目だと自認する。

 前半戦が終われば、いよいよペナントレースは大詰め。「どの選手でも、どの場面でも力が発揮できるようなチームの空気や(選手間の)会話という部分は今からでも、もちろん十分できると思う。その積み重ねがカープという球団を強くしていくと思うので。そこは日常的にやっていきますけど」。チームが強固な集団へと成長していくため、ナインの先頭に立って力を振り絞っていく。

 ここまで77試合に出場して打率・274、3本塁打で17打点。12日・ヤクルト戦では決勝の3号ソロを放って、存在感を発揮した。「ポジティブに勝って喜んで(試合の)ヒーローにスポットが当たるという試合を、最後まで増やしていきたい」と秋山。さらなる連勝街道へ、不動のリードオフマンが勝利につながる道筋を懸命に切り開く。