「大相撲名古屋場所・初日」(14日、ドルフィンズアリーナ) 夏場所で初優勝した新関脇大の里(二所ノ関)が御嶽海(出羽海)に完敗した。 まさかの黒星発進に、大の里は土俵下で天を仰いで顔をしかめた。新十両に昇進した昨年秋場所以降、5場所連続で…

 「大相撲名古屋場所・初日」(14日、ドルフィンズアリーナ)

 夏場所で初優勝した新関脇大の里(二所ノ関)が御嶽海(出羽海)に完敗した。

 まさかの黒星発進に、大の里は土俵下で天を仰いで顔をしかめた。新十両に昇進した昨年秋場所以降、5場所連続で初日は勝っていただけに「いやぁ、駄目でしたね」と取組後は言葉を絞り出すしかなかった。夏場所で史上最速の所要7場所目で幕内優勝を決め、成績次第では一気に大関昇進の可能性もあったが、いきなりつまずいた。

 敗戦の内容もらしくなかった。相手はアマ横綱の先輩である御嶽海。「すごく強いし、目標としていた人」と警戒していたが、出番前の表情は明らかに硬かった。得意の右を差せず、引いたところ押されて完敗を喫した。「明日から切り替えて、また頑張ります」と仕切り直しを誓った。