「中日2-6阪神」(14日、バンテリンドーム) 阪神・梅野隆太郎捕手が好判断で窮地を未然に防いだ。同点の八回1死一塁でゲラが暴投。ボールはバックネット裏で跳ね返り、一塁側ベンチへ。梅野は懸命に追いながら、最後はダッグアウトに転がり込むボー…

 「中日2-6阪神」(14日、バンテリンドーム)

 阪神・梅野隆太郎捕手が好判断で窮地を未然に防いだ。同点の八回1死一塁でゲラが暴投。ボールはバックネット裏で跳ね返り、一塁側ベンチへ。梅野は懸命に追いながら、最後はダッグアウトに転がり込むボールに触れず見送った。

 試合後は「あえて(ボールがベンチに)入るまで待った。あそこは止めにいかないで冷静に見送った」と明かした。一走・高橋周は三塁へ到達していたが、ボールデッドになったことでテイクワンベースの判定となり、走者は二塁に戻された。

 ボールを捕球していれば1死三塁で内野は前進守備となり、さらに犠飛も許されない背水の局面となっていた。重圧が軽減されたゲラは後続を断って無失点。相手に勝ち越しを許さなかった。

 扇の要が土壇場で見せた頭脳プレーが、最後に延長戦での劇的勝利を呼び込む形となった。