「高校野球大阪大会・2回戦、大阪桐蔭10-0東」(14日、大阪シティ信用金庫スタジアム) 2年ぶりの夏の甲子園を目指す大阪桐蔭がコールド発進を決めた。投打で圧倒して西の横綱としての貫禄を見せつけた。 初戦のマウンドを託されたのは最速149…

 「高校野球大阪大会・2回戦、大阪桐蔭10-0東」(14日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 2年ぶりの夏の甲子園を目指す大阪桐蔭がコールド発進を決めた。投打で圧倒して西の横綱としての貫禄を見せつけた。

 初戦のマウンドを託されたのは最速149キロの2年生右腕・中野大虎投手。球場に出発する直前に大役を告げられた。「粋に感じてマウンドに上がりました」と初回からエンジン全開の投球。1四球を与えたものの、5回無安打無失点6奪三振の快投で勝利に貢献した。

 打線は初回、二回は三者凡退と夏初戦の硬さが見られたが、2点リードの四回から爆発。徳丸快晴外野手(3年)が2死満塁で左中間に走者一掃の3点適時三塁打を放つなど、チームで計9安打10得点を記録した。

 昨夏は決勝で履正社に敗れて甲子園出場を逃し、今春は準々決勝で大院大高に敗戦。春夏9度の甲子園優勝を誇る名門として、これ以上負けるわけにはいかない。「みんな悔しい思いをしている。その悔しさを出せるかどうか。どれだけ苦しい場面を粘り抜けるか」と西谷浩一監督(54)。意地でも全国の頂点まで駆け上がる。