第106回全国高校野球選手権佐賀大会は、悪天候の予想のため15日の全3試合を順延する。今後の日程はそれぞれ1日後ろにずれ、決勝は24日となった。 大会は、1、2回戦から熱戦・接戦が続いており、16強が出そろった。これまでの戦いを振り返る。…

 第106回全国高校野球選手権佐賀大会は、悪天候の予想のため15日の全3試合を順延する。今後の日程はそれぞれ1日後ろにずれ、決勝は24日となった。

 大会は、1、2回戦から熱戦・接戦が続いており、16強が出そろった。これまでの戦いを振り返る。

 シード4校はいずれも16強に進出した。第1シードの佐賀北、第2シードの唐津商、第4シードの龍谷はいずれも相手に1点も与えず零封勝ちの滑り出し。第3シードの有田工は、早稲田佐賀との接戦を延長十回タイブレークの末に制して勢いにのる。

 連覇を目指す鳥栖工は初戦の鳥栖戦、2年生エースの松延響投手が今大会完封一番乗りの力投で好発進した。夏の勝利が遠ざかっていた唐津東は5年ぶりの白星を挙げた。

 7日には佐賀北が2007年に全国制覇した時の主力2人が監督として公式戦で初対戦。久保貴大監督率いる鹿島が、副島浩史監督率いる高志館を退けた。2大会連続決勝で涙をのんでいる神埼清明は、初戦の三養基戦で、初回の8失点が響き、姿を消した。

 大会第1号の本塁打は佐賀商の原旺輔選手(3年)が放った。待望の第2号を放つのは誰か。

 これまでの20試合で、逆転勝ちが8試合、2点差以内の接戦が7試合、コールドは6試合だった。投手の分業制が進む中、完投した投手は、のべ12人。佐賀学園の古川尚弥投手(3年)と佐賀商の平田蒼投手(3年)は2試合連続で完投勝利を果たした。大会もいよいよ3回戦が始まる。さらなる好ゲームが期待される。(興津洋樹)