第106回全国高校野球選手権富山大会(朝日新聞社、富山県高校野球連盟主催)は14日、3球場で2回戦があった。4試合は最後まで行われたが、雨天で、県営の福岡―不二越工、高岡西部の高岡第一―高岡龍谷が継続試合になり、ほかに2試合が延期となった…

 第106回全国高校野球選手権富山大会(朝日新聞社、富山県高校野球連盟主催)は14日、3球場で2回戦があった。4試合は最後まで行われたが、雨天で、県営の福岡―不二越工、高岡西部の高岡第一―高岡龍谷が継続試合になり、ほかに2試合が延期となった。夏の甲子園出場が県勢最多の22回をほこる高岡商が、昨夏に続き、2年連続で初戦で敗れた。

■強豪倒した石動の主将「4強の壁越えたい」

 (14日、第106回全国高校野球選手権富山大会2回戦 石動5―2高岡商)

 石動(いするぎ)が昨夏の大会から2年連続で高岡商を初戦で下した。

 八回に同点に追いつかれたが、延長タイブレークの十回に3点を奪った。

 宮田幸和(こな)主将(3年)は「この日のために練習してきた」と安堵(あんど)の表情。「僕らはチャレンジャー。相手より技術も体も劣っているが、声を出してチーム力で勝てた。去年の先輩たちの4強の壁を越えたい」と声を弾ませた。

 シード校の高岡商は昨秋の県大会王者で、春の県大会も準優勝。県勢最多の2年ぶり23回目の夏の甲子園出場をめざしていた。

 石動を上回る11安打を放った。鞍本琥珀(こはく)主将(3年)は「フライでなく、低い打球を打てていれば」「勝ち負け以上に色んなことを学んだ3年間だった」と振り返った。吉田真監督は「得点につなげられなかった。初戦の力みを取れなかったことも私の責任だ。相手がワンチャンスをモノにした」と選手を思いやった。(小西良昭)