「日本ハム３－１ソフトバンク」（１４日、エスコンフィールド）　日本トップクラスの肩と足の勝負に、スタンドが沸いた。　七回、二塁に周東を置いて、甲斐が右前打。右翼・万波はワンバウンドで処理し、レーザービームを発動。ワンバウンドで捕球した伏見…

　「日本ハム３－１ソフトバンク」（１４日、エスコンフィールド）

　日本トップクラスの肩と足の勝負に、スタンドが沸いた。

　七回、二塁に周東を置いて、甲斐が右前打。右翼・万波はワンバウンドで処理し、レーザービームを発動。ワンバウンドで捕球した伏見が滑り込む周東にタッチした。際どいタイミングとなったが、判定はアウトとなった。

　万波は「送球の強さも投げる場所もあれ以外だったらセーフかなと思います」と振り返る。日本を代表する強肩対韋駄天の対決。長いリプレー検証の映像が流れる度にスタジアムが沸いた。「全部がタイト。握り替えのミスもできないし捕球も含めてどれだけ投げやすいところにボールを置けるかも大事」とその難しさを解説した。

　万波のところに打球が飛んだのも、計算尽くだった。伏見は伊藤に全球外角球を要求。右方向に打たせた。「うちの外野陣はみんな信頼できるんですけど、その中でも一番信頼できるのが万波。困ったらそっち方向に打たれても何とかなる」。伏見はベースから下がった位置でワンバウンドで捕球。グラブを落とした位置に、スライディングする周東の足がきた。一つの無駄のないプレーだった。

　打撃でも、万波の活躍が光った。四回に左翼２階席へ特大の１１号同点ソロ。打球速度は１８０キロを記録した。「完璧でした。高い角度にライナーを打つ、それが理想。いいホームランでした」と納得の一打を振り返った。

　ソフトバンクに連勝して、２カード連続勝ち越し。勝率５割に復帰した。１点を挙げ、１点を防いだ万波は「最高のプレーができたかなと思います」と満足そうに話した。