大谷の200号にデトロイトのファンも一喜一憂した。(C)Getty Images 歴史的な一球の行方は、現地でも小さくない話題となった。 現地時間7月13日に敵地デトロイトのコメリカ・パークで開催されたタイガース戦で、大谷翔平(ドジ…

大谷の200号にデトロイトのファンも一喜一憂した。(C)Getty Images

 歴史的な一球の行方は、現地でも小さくない話題となった。

 現地時間7月13日に敵地デトロイトのコメリカ・パークで開催されたタイガース戦で、大谷翔平(ドジャース)は「1番・指名打者」で先発フル出場。5回表の第3打席に29号ソロ本塁打をマークし、節目となるメジャー通算200号を達成した。

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 日本選手では史上初となるメモリアルアーチは、強烈に引っ張る打球で生まれた。2-2で迎えた5回、先頭打者として打席に立った大谷は、新人右腕のケイデル・モンテロがカウント1-0から真ん中高めに投げてしまったチェンジアップを強振。打球速度は107・8マイル(約173.5キロ)で飛んで行った打球は右翼ポール際を巻いた。

 ウィリー・メイズ(811試合)やベーブ・ルース(817試合)といった往年の強打者たちを凌ぐ、通算794試合での大台到達だ。そんな文字通り記録的な大谷のホームランボールを手にしたのは、タイガース・ファンのエリク・ワインクープさんだった。

 試合中継を担った米スポーツ専門局『Bally Sports Detroit』の番組内で、フラッシュインタビューを受けたワインクープさんは、「父の日のためにと息子が、この試合のチケットを買ってくれていたんだ」と試合観戦が“奇跡的”なものであったことを告白。

 さらに「日本のメディアからも取材を受けたし、彼らの情熱は素晴らしいね」とも語ったワインクープさんは、気になるボールの所持について「直接的にキャッチしたわけでなく、たまたま背後に飛んで来たから捕れたんだ。だから、いろんな人が関心を示していることに驚いたし、どんな意味があるかもそれでやっと理解したんだ。でも、僕にとっちゃただのボールさ」と白い歯を見せた。

「ありとあらゆる事が突然起こったから今は戸惑ってる。すごいことだね(笑)。でも、ボールは向こう(ドジャース)の好きなようにしてもらいたいね。僕からオオタニに何かを頼むつもりはないよ。強いて言うなら、彼(大谷)からサイン貰えたら嬉しいくらいかな」

 なお、複数の米メディアによれば、ドジャース球団はワインクープさんに対して、大谷のサインボールと新品のドジャース帽子2つ、Tシャツ、ノースリーブパーカーの計5品を贈呈。記念球との“トレード”を成功させたという。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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