(14日、第106回全国高校野球選手権静岡大会2回戦 浜松市立0―7東海大静岡翔洋) 東海大静岡翔洋はけがから復帰した4番打者斉藤雅暢選手(3年)が放った会心の3点本塁打で主導権を握った。 二回裏2死一、三塁、真ん中に入ってきた直球を振り…

 (14日、第106回全国高校野球選手権静岡大会2回戦 浜松市立0―7東海大静岡翔洋)

 東海大静岡翔洋はけがから復帰した4番打者斉藤雅暢選手(3年)が放った会心の3点本塁打で主導権を握った。

 二回裏2死一、三塁、真ん中に入ってきた直球を振り抜き、打球を左翼席に運んだ。「波があり」(森下倫明監督)、粘り強く戦うことが課題のチームで、一回裏1死満塁の好機をつくりながら1得点にとどまっていただけに、チームが波に乗る一打を放った4番は「向こうに行きかけていた流れを戻すことができた」と胸を張った。

 膝の半月板損傷で1カ月間ほど練習を離れ、6月下旬の練習試合で復帰。周囲も驚く回復力で出場を諦めかけた今大会に間に合わせた。

 昨夏は決勝まで進んだが、代打で起用された打席で三振に倒れ、涙をのんだ。「悔しさを晴らしたい。最後の大会を楽しみたい」。頼れる主砲は次戦でも活躍を誓う。(田中美保)