コパ・アメリカの決勝でライブを実施するシャキーラ。彼女の晴れ舞台が一部で波紋を呼んでいる。(C)Getty Images 南米の覇者を決める決戦を彩るスーパースターによるショーが波紋を呼んでいる。 現地時間7月14日にアメリカはマイ…

コパ・アメリカの決勝でライブを実施するシャキーラ。彼女の晴れ舞台が一部で波紋を呼んでいる。(C)Getty Images

 南米の覇者を決める決戦を彩るスーパースターによるショーが波紋を呼んでいる。

 現地時間7月14日にアメリカはマイアミのヘッドロック・スタジアムでコパ・アメリカの決勝がキックオフを迎える。連覇と史上最多優勝が懸かるアルゼンチン代表と、母国開催となった2001年大会以来の優勝を狙うコロンビア代表の一戦は、文字通りの死闘が予想されている。

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 この頂上決戦では、アメリカらしくハーフタイムショーも実施される。そのスペシャルゲストとして招かれるのは、世界的なラテンポップシンガーソングライターであるシャキーラだ。

 アメリカンフットボールの「スーパーバウル」などで恒例行事ともなっているハーフタイムショーは、いわばお馴染みの光景と言える。シャキーラのライブを楽しみにチケットを購入するファンも少なくないはずである。

 ただ、一方でハーフタイムショーを実施することで選手たちへの影響も懸念されている。というのも、ライブの後処理などもあり、ハーフタイムの時間が通常の15分から25分に延長。両チームの精鋭たちはいつもよりも長く、ロッカールームで控えていなければならないのだ。

 たかが10分、されど10分である。すでにコロンビアの指揮官は急遽決まった“ルール変更”に苛立ちを隠さなかった。現地時間7月13日に決勝戦に向けた記者会見に臨んだネストル・ロレンソ監督は「正直言って理解できない。決勝も他の試合と同様に15分でやるべきだ」と訴えている。

「今回のように突然ルールが変わったり、ピッチの状態が悪かったり、前後半のハーフタイムが変わったりすることが、我々にとって良いことなのか悪いことなのか、どちらに有利に働くかは分からない。だが、私は理解ができない」

 さらに「15分でやるべきだ。それこそ我々がやってきたルールだからだ」とも続けたロレンソ監督は、こうも論じている。

「私はわずか1分だけ遅れてピッチに戻った時に罰金を科されたこともある。でも、今回はどうやらコンサートがあるので、25分も後にピッチに戻ることになるようだ。ついさっき、そうなることを知らされた。

 この時間変更は選手たちの身体に影響するかもしれない。クールダウンのしすぎになる可能性があるからだ。ドレッシングルームでリカバリーをする数分間……その時間で、もう一度、戦えるレベルに達するために何が必要なのかを人々は理解していない」

 コロンビア人でもあるシャキーラについてはロレンソ監督は、「彼女は素晴らしいよ」と称えつつ、「両チームにとって問題になると思う」とショーが生む懸念も口にした。

 果たして、華やかになるであろうライブが、栄光を掴まんとする両軍にどのような影響をもたらすのか。その25分間が決戦の行方を左右するかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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