「高校野球神奈川大会・3回戦、市ケ尾7-0川崎北」(14日、バッティングパレス相石ひらつか) 県立校同士の対戦となった中、市ケ尾が7回コールドで勝利した。背番号「10」を背負う左腕・原田琉成投手(3年)が参考記録ながら7回無安打無失点のノ…

 「高校野球神奈川大会・3回戦、市ケ尾7-0川崎北」(14日、バッティングパレス相石ひらつか)

 県立校同士の対戦となった中、市ケ尾が7回コールドで勝利した。背番号「10」を背負う左腕・原田琉成投手(3年)が参考記録ながら7回無安打無失点のノーヒットノーランを達成。「一番の強みだと思っているストレートで押して行けたので良かった。なかなか投げられていない中で、良い相手さんとできて、一番は楽しかったです」と笑顔で汗を拭った。

 度重なるケガに悩まされてきた。1年夏からベンチ入りした原田だが、大会後の合宿で膝を骨折し約3カ月プレーできず。1年冬には肩甲骨を疲労骨折し、その後も2度、同じ箇所を故障。今春3月には練習試合が解禁された日の登板中に肩を痛めて5月上旬まで登板できず。昨秋以来、今年初となる公式戦で、復活の快投を見せた。

 菅沢悠監督は「彼はもともと能力がめちゃくちゃ高い」と明かし、「最終回は変えるつもりだったんですけど、復活の日のこんな良い機会を奪っちゃいけないと。ヒット1本打たれたら変えるつもりでした」と振り返った。

 同校は、初戦で実力ある私立の平塚学園を撃破。エースの古川太陽投手(3年)が9回完投勝利を挙げていた。