(13日、第106回全国高校野球選手権福井大会1回戦 敦賀工2―0三国) 「自分が抑えるしかない」。三国のエース木下剛希投手(3年)は、気合を込めて思い切り投げ込んだ。巧打の敦賀工打線を6安打に抑え、9三振を奪った。敦賀工のエース正光健投…

 (13日、第106回全国高校野球選手権福井大会1回戦 敦賀工2―0三国)

 「自分が抑えるしかない」。三国のエース木下剛希投手(3年)は、気合を込めて思い切り投げ込んだ。巧打の敦賀工打線を6安打に抑え、9三振を奪った。敦賀工のエース正光健投手(3年)と互角に9イニングを投げきった。

 冬場から下半身を鍛え、ウェートトレーニングを重ねた。走り込んで完投できる体力をつけ、速球は141キロまで出るようになった。

 球を受けた捕手の赤土太陽主将(3年)は「良い球が来ている」と感じ、狙い球を外しながら強気の配球を続けた。「ここ最近で一番良い出来だった」とたたえた。

 チームはこの夏、18人で大会に臨んだ。3年生6人が抜けると、新チームは2年生2人、1年生10人になる。

 しかし1、2年生もこの日、試合に出て経験を積んだ。木下投手は「2年生が少ないけれど、頼もしい1年生たちが支えてくれる。来夏は勝ち進んでほしい」と話した。(鎌内勇樹)