◆明治安田J1リーグ▽第23節 FC東京2―0新潟(13日・国立競技場) FC東京は国立で対戦した新潟に2―0で勝って、リーグ3戦ぶり白星を挙げて6位に浮上した。試合前にMF松木玖生(21)が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため…

◆明治安田J1リーグ▽第23節 FC東京2―0新潟(13日・国立競技場)

 FC東京は国立で対戦した新潟に2―0で勝って、リーグ3戦ぶり白星を挙げて6位に浮上した。試合前にMF松木玖生(21)が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためこの試合を最後にチームから離脱することを発表。イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの完全移籍が決定的となっている中、ラストマッチを勝利で飾った。

 背番号7に拍手が鳴りやまなかった。松木は後半16分からピッチに入ると、後半28分には左足でシュートを放ち、決定機を演出した。青森山田高で高校日本一を決めた思い出の“聖地”で躍動。「この勝利は一生忘れない。勝つことが出来たので気持ちよく海外にいける」。クラブ史上ホーム最多入場者数となる5万7885人が来場した一戦で、改修後の国立不敗神話を「8」に伸ばし、FC東京ラストマッチを飾った。

 新たな戦いが幕を開ける。この日までにサウサンプトンから完全移籍のオファーが届いたことで、チームが試合開始5時間半前の午後1時半に、移籍準備のため新潟戦を最後にチームから離脱すると発表した。「一番成長できると思った。チャンスがもらえたからにはつかみたい」。23―24年シーズンに2部で4位となり、昇格プレーオフを勝ち抜いて2季ぶりのプレミア復帰を果たし、過去に元日本代表DF吉田麻也(ギャラクシー)らもプレーしたクラブからオファーを受けて、その扉が開いた。

 来季はサウサンプトンからトルコ1部ギョズテペに期限付き移籍する見通し。「みんなの期待を背負って、羽ばたいていきたい」。パリ五輪は移籍の可能性がありメンバー外となったが、新たな舞台でA代表入り、そして26年の北中米W杯出場を目指す。(後藤 亮太)