「高校野球西東京大会・3回戦、東海大菅生9-1多摩大聖ケ丘」(13日、スリーボンドスタジアム八王子) 西東京大会では、東海大菅生が7回コールドで初戦突破。22年秋から同校の臨時コーチを務める元ヤクルト・宮本慎也氏(53)の長男・恭佑投手(…

 「高校野球西東京大会・3回戦、東海大菅生9-1多摩大聖ケ丘」(13日、スリーボンドスタジアム八王子)

 西東京大会では、東海大菅生が7回コールドで初戦突破。22年秋から同校の臨時コーチを務める元ヤクルト・宮本慎也氏(53)の長男・恭佑投手(3年)が先発し、父も見守る中、4回2安打無失点と試合を作った。

 親子で目指す夏の甲子園へ好発進だ。スタンドから父が見つめる中、宮本は懸命に腕を振った。

 「夏の初戦は難しいと思っていたので、良い形で入ろうと臨みました。いらないフォアボールが課題ですが、試合を作れたので良かったです」

 今春関東大会は左の第1肋骨を疲労骨折した影響でベンチ外だったが、再び背番号1を託され今大会を迎えた。走者を背負いながらも、変化球を丁寧に制球し得点は許さず。四回2死二、三塁のピンチでは、直球をズバリと決めて見逃し三振を奪いマウンドを降りた。

 見守った慎也氏は「親子というよりコーチと選手みたいな関係。僕は幸せな思いをさせてもらいましたけど、彼にしか分からない大変さがあったと思う」と3年間を振り返り、「おやじとか関係なく、本人が頑張ってきたものが最後に出れば」とエールを送った。

 一方の恭佑は「父がいなかったら、ここまでやれていない」と感謝。「父親から甲子園の決勝までスケジュールを空けてると言われたので、暇にさせないように頑張りたい」と笑った。父の思いをかなえるべく、最後の夏を駆け抜ける。

 ◆宮本 恭佑(みやもと・きょうすけ)2006年7月19日生まれ、17歳。東京都品川区出身。187センチ、90キロ。右投げ右打ち。最速145キロ。小山小1年から荏原イーグルスで野球を始め、荏原第六中では東練馬シニアに所属。東海大菅生では1年秋からベンチ入り。50メートル走6秒3、遠投100メートル。