「広島1-0ヤクルト」(13日、マツダスタジアム) 広島・石原が劇的なサヨナラ弾。本拠地はお祭り騒ぎとなった。 新井監督は慌ただしい一日となった。この日、新井監督の次男である颯真投手(3年)が所属する甲南が、高校野球兵庫大会の初戦で灘と対…

 「広島1-0ヤクルト」(13日、マツダスタジアム)

 広島・石原が劇的なサヨナラ弾。本拠地はお祭り騒ぎとなった。

 新井監督は慌ただしい一日となった。この日、新井監督の次男である颯真投手(3年)が所属する甲南が、高校野球兵庫大会の初戦で灘と対戦。最後の夏に臨む息子の勇姿を見ようと、新井監督も広島を離れて高砂球場まで駆けつけた。

 颯真投手は背番号「10」でベンチ入り。イニング間は守りにつく仲間のサポートのために大きな水筒を手に持ってグラウンドを全力疾走。伝令としても活躍してチームの勝利に貢献した。新井監督は「高校野球って素晴らしいと思う。試合に出ようが出まいが、一生懸命頑張っている姿っていうのが、すごい高校野球っていいなって思いました」と息子の成長を実感した様子だった。

 前夜は21時前に試合終了。一夜明け、6時起きで午前9時プレーボールの試合会場へ。息子の試合を試合終了直前まで観戦すると、“本業”のために広島へ戻った。14時開始のデーゲームでは普段通り指揮を執り、サヨナラ勝利に新井監督も狂喜乱舞の喜びようだった。

 スタンドでは他の父兄に混じってメガホンを叩いて応援した新井監督。その間は勝負師の顔つきではなく、まさに父の顔だった。

 SNSでも感動を呼び、「いい監督はいい父でもあるんだなー」、「素晴らしいパパすぎるわ」、「一人だけガタイ違う」、「すごい!普通に父母に混じってる」、「父親と監督を両立するの、素敵です」、「わざわざ応援に行くとかすごいな!」などと、驚きの声があがっている。