(13日、第106回全国高校野球選手権滋賀大会2回戦 近江10―6彦根東) 彦根東の松居慶真(よしまさ)選手(3年)は1年の秋に体調を崩して、1カ月間、学校に通えない時期が続いた。前の監督から「部活からでもいいから顔を出してみんか」と言わ…

 (13日、第106回全国高校野球選手権滋賀大会2回戦 近江10―6彦根東)

 彦根東の松居慶真(よしまさ)選手(3年)は1年の秋に体調を崩して、1カ月間、学校に通えない時期が続いた。前の監督から「部活からでもいいから顔を出してみんか」と言われて部活に復帰し、学校にも再び通えるようになった。

 3年生の人数は少なく仲が良い。みんなが支えてくれ、昨年の秋からベンチ入りした。

 同じ彦根市内にある近江とは、ベンチを外れた3年生による引退試合を行うなど交流がある。対戦が決まってからは、近江の左腕・河越大輝投手(3年)への対策を徹底して、この日に臨んだ。

 近江の先発はその河越投手。松居選手は、二回に右越えの三塁打を放った。「流れを変えてくれる一打だった」と小島義博監督。五回には満塁の場面で適時打を打ち、練習の成果を発揮した。

 松居選手は「負けたことは悔しいけど、部員や先生への感謝の気持ちが大きい。2年半野球ができて、とても幸せでした」と話した。(仲程雄平)