「プロレス・マリーゴールド」(13日、両国国技館) 団体初のビッグマッチのメインでエースのジュリアがフリーのSareeeと初代ワールド王座決定戦を行ったが、25分48秒、フィンガーブレーカーからのレフェリーストップで散った。 5月の旗揚げ…

 「プロレス・マリーゴールド」(13日、両国国技館)

 団体初のビッグマッチのメインでエースのジュリアがフリーのSareeeと初代ワールド王座決定戦を行ったが、25分48秒、フィンガーブレーカーからのレフェリーストップで散った。

 5月の旗揚げ戦で右手首を骨折したジュリアはこの試合がぶっつけ本番の復帰戦。ジュリアがインディアンデスロックで締め上げれば、Sareeeはすかさずリバースインディアンデスロックからの鎌固めで対抗するなど、意地の張り合いが続く。

 場外戦では机上でパイルドライバーを放つなど負傷の影響を感じさせないファイトを見せたジュリアだが、Sareeeは25分過ぎ、「ねらうしかなかった」と、ジュリアの右腕を脇固めに捕獲すると指をつかんで締め上げ、レフェリーが試合を止めた。

 Sareeeが「ジュリア、戦った者同士にしか分からないことがあるよね。万全な状態でまた必ず試合しようよ。今日はありがとう」と語りかけると、ジュリアは「ありがとうなんて、そんな言葉は聞きたくなかったよ、Sareee。今日私はアンタを止めなきゃいけなかった!」と悔しさいっぱい。

 「もっと強くなって、またおまえの前に立ってやる」と誓い、バックステージでは「おまえがベルトを落とす時、その前にいるのは私だからな」とリベンジを宣言していた。

 また、米WWEで活躍するイヨ・スカイ(旧名紫雷イオ)が6年ぶりに日本マットに凱旋し、イヨ・スカイとしては初めて日本でファイトした。

 セミファイナルで林下詩美と一騎打ちを行ったイヨは序盤、ダイナミックなムーブで林下をほんろう。林下もハイジャックBTボムなどで食い下がるが、イヨはWWEでは見せないツームストーン・パイルドライバーで林下の脳天をマットに突き刺すと、ムーンサルトプレスからのエビ固めで23分1秒、3カウントを奪った。

 林下に手を差し伸べ、抱擁したイヨは「誰を信じるか、それは己自身。自分自身の夢を信じて、自分の突き進む道を信じて、自分のことを信じて、これからも歩き続けてください。その先に大輪の花を咲かせてください」とメッセージ。

 バックステージでは、月末に来日公演を控えるWWEとは「意識するところも、見せようと思っているものも、全てを変えて臨みました」と明かし、久々の日本マットに「歓声の一つ一つがアメリカと違ったので、日本だ、帰ってきたと思いました」と笑顔。

 今後の日本マット参戦については「またこんなすてきな日が来るなら、心の底からうれしく思うし、大歓迎です」と、前向きに語っていた。

 林下は「やっぱりイヨ・スカイはすごかった。壁の高さを感じましたよ。世界は広いな、すごいな、規模が違うなと感じました」と脱帽。ロッシー小川代表も「イヨ・スカイは別格だなと。メリハリの付け方が違うんで。自分の見せ方をよく知ってるし」と、賛辞を惜しまなかった。