(13日、第106回全国高校野球選手権静岡大会2回戦 知徳6-1浜松日体)最速152キロの大型右腕として今大会注目の知徳・小船翼投手(3年)が浜松日体を相手に先発登板。身長198センチ、体重110キロの体から投げ下ろす140キロ台後半の速…

 (13日、第106回全国高校野球選手権静岡大会2回戦 知徳6-1浜松日体)最速152キロの大型右腕として今大会注目の知徳・小船翼投手(3年)が浜松日体を相手に先発登板。身長198センチ、体重110キロの体から投げ下ろす140キロ台後半の速球で一、二回にそれぞれ連続三振を奪う力投を見せた。だが、三回に連続二塁打を浴び先制された。リードを許したまま、口元に打球を受け四回に途中降板するまで打者16人に被安打5、奪三振5、失点1の内容だった。本人いわく「60点」と悔しい結果に終わった。

 試合後、「球速がなかったし、テンポが悪くてストライクが全然とれなかった」と反省した小船投手。「きょうの球速に関しては、まあこんなものかという感じ。口のけがは次の試合までには間に合うと思う。きちんと調整したい」と誓った。

 「日本一」を目標に掲げるチームは、小船投手が降板した直後の四回、本塁打を含む長短4安打を浴びせる猛攻で一挙に5点を奪い逆転に成功。八回にも1点を加点してダメ押した。

 初鹿文彦監督は「(救援登板した)原田(勇磨投手)も流れを変えてくれた。小船が負傷交代したことでチームの気持ちが変わったんだろう」と逆転劇を振り返った。(林国広)