「ウエスタン、広島2-1阪神」(13日、由宇球場) 阪神は先発の高橋遥人投手が復帰後初完投を成し遂げたが、接戦をものにできず1点差で敗戦となった。 高橋は四回に唯一の失点を喫したが8回6安打2失点、9奪三振と見事に投げきった。四回は先頭か…

 「ウエスタン、広島2-1阪神」(13日、由宇球場)

 阪神は先発の高橋遥人投手が復帰後初完投を成し遂げたが、接戦をものにできず1点差で敗戦となった。

 高橋は四回に唯一の失点を喫したが8回6安打2失点、9奪三振と見事に投げきった。四回は先頭から直球を連打され、4番・林は粘られて空振り三振に仕留めたが続く中村健の右前打で先制点を献上。さらに1死一、三塁に磯村の犠飛で2点目を許した。初回から三回までテンポよくアウトを積み重ね、五回から八回までの間には6つの三振を奪う立て直しを見せた。

 打線は五回無死満塁の絶好機に、百崎の犠飛でこの日唯一の得点を挙げた。戸井は5月29日のファーム交流戦・オイシックス(ハードオフ新潟)以来の2安打を放ち存在感を示した。

 和田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 -高橋が完投。進歩している。

 「進歩というか、段階を踏んでるんで。今日は100球めどで103球かな。これで明日の状態を見ていろんな制約が取れるんで。あとは状態を上げてくだけかな」

 -失点もあったがしっかり持ち直した。

 「うんうん、そうだね。しっかりゲームを作ったというか。やっぱり投げるたびに、球数であったりイニングであったりっていうところで段階を上げてってる中で、最後までスタミナ切れすることなく100球をクリアできたんで。今日まではもう内容というよりは、やっぱりもうほんとにトレーナー陣がしっかり考えながら段階を踏んできたんで。今日はもう100球クリアできたっていうことが良かった。これで明日の状態を見てからだけど、制約が取れた時にはまだ本来の遥人の直球であったり、変化球のキレであったりっていうところからすると、もう1歩のところなんで。こっからはもうとにかく状態を上げていくというね。もう本当に相手との勝負というね。今まではやっぱりいろんな制約があるから段階を踏んでのことなんで、そことの戦いもあるからね、そういうところで進んできたけど。明日、大丈夫であればゲームの勝負に入っていくような段階まで来てるんで。そういう意味ではやっぱりセットになるとガンが落ちたり、ちょっとボールが先行したりっていうところ、そういうところ今度は課題に向き合うっていう方に入っていけると思うんで。ほんとにここまで長かったと思うけど、粘り強くやって一定のところまで来たんで、あとは遥人の一番いい時の球を目指してやってってほしいね、今後はね」

 -五回は百崎の犠飛で1点を返した。

 「もも(百崎)も、鳴尾浜のくふうハヤテ戦かな、最後引き分けた時に2回ね、同じような場面で(打席が)回って(11日のウエスタン・くふうハヤテ戦で八回1死二、三塁で空振り三振、九回も1死満塁で空振り三振に倒れた場面)、やっぱりもう強振というかね、もうほんとに強く打ちたい、強く打ちたいだけでスイングしちゃってたから。今日のはほんとにもう考えた、頭を使いながらしっかり内容になるバッティングができたと思うよね。だからそうやって、まだ1年目なんで失敗しながら次に進んでいく中で同じ失敗をしないっていうね。それはまだまだ経験が浅いんでいろんな失敗、ミスもすると思うけど。やっぱりそのたびにしっかり考えてコーチと一緒にね、反省しながら次に向かっていけるように。それが今日は、この間のくふうハヤテ戦の2回凡打というかね、チャンスで三振した。それが生きたと思う、犠牲フライだったよね」

 -打線はつながりを欠いたが、井坪と高浜が打率3割を切らずに維持。

 「ただ接戦ね、こういう試合になってくるとやっぱり一つのバント、選球眼とかそこも含めてそういうことが非常に大事になってくるんで。あとはチャンスでどうやって返すか、追い込まれたらどうやって事を起こすかっていうところからすると今日でもね、四回が(点を)取ってないんだよね。五回の1点の前の四回のチャンスか。ここ(1死一、三塁で井上とミエセスが2者連続空振り三振)で事を起こせなかったっていうところがやっぱりね。そこらへんのところ、広大(井上)も追い込んでからのバッティングは結果を出せてたんだよね、ここんところはね。だけどランナーを返すっていう場面になるとやっぱり早い仕掛けというかね、攻めていきながら追い込まれたらなんとか粘るっていう。広大だけじゃなくてね。事を起こすっていうことがやっぱりね。それでゲッツーだったら、また仕方ないけどね。そういうところが今日はできなかったね。あとは進めるところね。やっぱり接戦、1点差、あれができてればなとかいう終わってみるとそういう反省が出てきてしまうんで。これがしっかり送って点を取れないのと、その時点で進めることもできないっていうのは違うからね、攻撃のリズムも。終わってみるとやっぱり内容的にもうちょっとっていうゲームだったと思うんでね。やっぱりそういうところ、こっちでそういう経験をしとかないともう1軍でそんな場面に立ったら、ほんとに緊張して。でもほんとに勝敗に関わったところね、もうチームの勝ち負けに関わるようなあの場面でのバントであったり、もうそれは緊張だけじゃなくて、プレッシャーっていうね、そことも戦わないといけないんだから。まずはここでいろんな場面でそういう経験をしながら。それでダメだったらまた練習するしかないんだけど。そういうところができないと、今日みたいなゲーム展開になってしまうんで。遥人が頑張ってたんでなんとか、野手もひっくり返してやろうっていう気持ちはあったし、出てたとは思うけどね。まだまだやれることはあったなっていうゲームだったね」

 -明日の先発は。

 「門別」