(13日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会1回戦、北照4―0とわの森三愛) 北照の大会注目の左腕、高橋幸佑投手(3年)が七回125球を投げて、9奪三振、無失点と好発進した。 高橋投手はU18(18歳以下)日本代表候補に選出された。…

 (13日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会1回戦、北照4―0とわの森三愛)

 北照の大会注目の左腕、高橋幸佑投手(3年)が七回125球を投げて、9奪三振、無失点と好発進した。

 高橋投手はU18(18歳以下)日本代表候補に選出された。4月の強化合宿では「全国の強打者を抑えたのは自信になった」と、手応えを持ってチームに戻った。しかし、春季大会では立ち上がりに打ち込まれ、「たまたまだったのかな」と思うように。自信を取り戻すため、夏に向けて週2、3回、メンタルトレーナーと面談して精神面を強化してきた。

 この日は一回から140キロ台の直球が走った。三回、連打と死球で満塁のピンチを迎えると、笑顔を意識しながらもギアを上げ、最速となる148キロの直球で切り抜けた。

 中盤、相手が直球狙いとみると変化球を多投。上林弘樹監督を「マウンドさばきは堂々たるもの。試合のたびに成長している」と、うならせた。

 11の背番号は部員間の投票で決めた。部員たちは高橋投手に「1と1」でエース2人分の働きを期待するという思いを込めたという。高橋投手は「チームを甲子園に連れて行きたい」と話した。(佐々木洋輔)