(13日、第106回全国高校野球選手権鳥取大会2回戦 鳥取城北4―2米子工) 相手は春夏合わせて9度の甲子園出場を誇り、今大会第1シードの強豪。だが、米子工のエース野口暖投手(3年)は粘りの投球で完投し、チームを引っ張った。 五回、味方の失…

(13日、第106回全国高校野球選手権鳥取大会2回戦 鳥取城北4―2米子工)

 相手は春夏合わせて9度の甲子園出場を誇り、今大会第1シードの強豪。だが、米子工のエース野口暖投手(3年)は粘りの投球で完投し、チームを引っ張った。

 五回、味方の失策もあり2点を失うが、大崩れはしない。六回には自らスクイズを決め1点を返し、その裏も相手打線を3人で抑えた。「ミスをしても3秒で切り替えるのがうちのチームなんです」

 試合後、井畑浩次監督(65)は涙を流しながら「100点です。ナイスゲーム」と選手たちをたたえた。

 野口投手も「いいゲームが出来たと思う。苦しい時もあったけど投げていて楽しかった」。そして、後輩たちにエールを送った。「甲子園に向かっていって欲しい。今日の悔しさを来年にぶつけてくれれば」。さわやかな表情で球場を後にした。(奥平真也)