「広島-ヤクルト」(13日、マツダスタジアム) 広島の新井貴浩監督が一塁から二塁へのタッチアップを巡って、リクエストを要求。しかし、映像がなく、審判団が協議の結果、リクエストの回数には含まずにプレーが再開される珍場面があった。 場面は0-…

 「広島-ヤクルト」(13日、マツダスタジアム)

 広島の新井貴浩監督が一塁から二塁へのタッチアップを巡って、リクエストを要求。しかし、映像がなく、審判団が協議の結果、リクエストの回数には含まずにプレーが再開される珍場面があった。

 場面は0-0で迎えた1死一塁。中村の中飛で一走・オスナがタッチアップし、二塁に滑り込んでセーフの判定となった。2死二塁でプレー再開と思われたが、新井監督がベンチから出てきて、オスナの一塁ベースからの離塁が早かったと見て、リクエスト検証を要求した。

 検証を経て、責任審判の吉本が「ただいま一塁のリタッチに対して、新井監督からリクエストがありました。検証の結果、セーフとしてプレーを再開します」と一度は場内にアナウンス。すると、またしても、ベンチから新井監督が出てきて、審判と協議。約3分の話し合いを経て、再びマイクを握った吉本は「ただいまの検証につきまして、映像がありませんでしたので、回数には入りません」と改めて説明した。

 昨年5月の楽天-日本ハム戦で、日本ハム・新庄監督が、三塁走者がタッチアップする際のスタートが早かったとしてリクエストを要求したものの、「判定できる映像がなかった」としてプレーが続行された。

 このプレーを受けて、NPBはリプレー検証のアグリーメントの条文を変更。映像がないためレプレー検証が行えない場合は「リクエスト行使の回数には含まれない」と改訂された。