「中日-阪神」(13日、バンテリンドーム) 中日・涌井は二回の投球練習中に何かしらの異常が発生し、緊急降板となった。直後のブルペンでは、右側のレーンでルーキーの土生、左側のレーンで左腕の福が急ピッチで肩を作るシーンが映し出された。 すると…

 「中日-阪神」(13日、バンテリンドーム)

 中日・涌井は二回の投球練習中に何かしらの異常が発生し、緊急降板となった。直後のブルペンでは、右側のレーンでルーキーの土生、左側のレーンで左腕の福が急ピッチで肩を作るシーンが映し出された。

 すると、無人の真ん中のレーンを祖父江が腰をかがめるような姿勢で捕手方向からマウンド方向へ移動した後、ペットボトルとタオルを持って土生の投球練習を見つめる姿があった。

 中日のブルペンでは、投球練習を終えてマウンドに向かう投手に対して「力水」を渡してから送り出すという習慣がある。今回は涌井が緊急降板したというアクシデントだったため、機転を利かした36歳のベテランが、若手よりも先に動いた形。最終的に26歳の藤嶋がバトンタッチしてドラフト5位の土生にペットボトルとタオルを渡す役目を担っていたが、救援一筋11年目の献身的な動きが目立っていた。