大相撲名古屋場所(14日初日、ドルフィンズアリーナ)で1場所での大関復帰を期す関脇霧島(音羽山)が13日、名古屋市内の部屋宿舎で稽古し、四股やすり足の基礎運動で約1時間、最終調整した。稽古用の白まわしではなく、濃い紫色の新しい締め込み姿。…

 大相撲名古屋場所(14日初日、ドルフィンズアリーナ)で1場所での大関復帰を期す関脇霧島(音羽山)が13日、名古屋市内の部屋宿舎で稽古し、四股やすり足の基礎運動で約1時間、最終調整した。稽古用の白まわしではなく、濃い紫色の新しい締め込み姿。名古屋場所で初めて着用することを決めた。

 変更した理由には「そろそろ変えようかなと。理由はないけど」と深い意味合いはないと話すが、実は縁起のいい色だ。先代師匠の陸奥親方(元大関霧島)も着用したカラーで「色を決める時は先代と一緒に決めた。こういう色の方がいいかなって」と説明。先代が1991年初場所で初土俵から96場所目の初優勝を飾った時も、濃い紫色の締め込みだった。大事な場所を前にした2代目も、くしくも同じ色をチョイスした。

 首痛の影響で大関から陥落。ただ、今場所前は積極的に出稽古も重ね「先場所前より稽古できている。どこが痛いとか、休まずにできた。気持ち的に焦りはない」と復調の手応えはある。だからこそ「やったことを場所で全部出していくのが大事。大関に戻ることが大事だけど、あんまり戻りたいという気持ちを出さないように。いつも通り一番一番やっていかないと」と、冷静に足元を見つめた。

 初日は過去6勝7敗の高安、2日目は同9勝7敗の御嶽海と対戦。元大関の実力者2人を退けてのスタートダッシュで、大関復帰への弾みをつける。