【静岡】サッカー日本代表の主将を長年務めた藤枝市出身の長谷部誠さんが12日、市主催のトークイベントに出演。市民ら約650人を前に現役引退を報告した。 長谷部さんは冒頭、「藤枝市のみなさんに、現役を終えた報告をできることを嬉しく思う。約22…

 【静岡】サッカー日本代表の主将を長年務めた藤枝市出身の長谷部誠さんが12日、市主催のトークイベントに出演。市民ら約650人を前に現役引退を報告した。

 長谷部さんは冒頭、「藤枝市のみなさんに、現役を終えた報告をできることを嬉しく思う。約22年のプロ生活を無事終えることができた」とあいさつ。サッカーのまち藤枝市で育ち、「素晴らしい指導者、仲間に出会い、素晴らしい環境でサッカーができた」と感謝を伝えた。

 長谷部さんは9月からドイツ・フランクフルトのU21チームのコーチに就く。「引き続き、みなさんに誇りに思ってもらえる、活力を与えられるような存在であり続けたい」と抱負も述べた。

 藤枝東高サッカー部の後輩で、磐田や新潟で活躍した成岡翔さんも登壇。成岡さんから5月に引退表明後の体調管理を尋ねられると、長谷部さんは「ほぼ毎日5~10キロ走る。走らないと体がダメ」。この日早朝、市内の蓮華寺池公園を6周したと明かし、「高校の時に走らされた時はいやいやだったが、好きで走っているといいね」と笑顔で語り、会場を沸かせた。

 イベントは約2500人の申込があり、抽選倍率は約5倍だった。(林国弘、田中美保)