陸上男子100メートルと400メートルリレーのパリ五輪代表・坂井隆一郎が11日、大阪市内で所属する大阪ガス本社で行われた壮行会に出席。多くの社員から激励を受け「初めてのオリンピックを楽しんで挑戦できるように頑張ってきます」と力強く決意を表…

 陸上男子100メートルと400メートルリレーのパリ五輪代表・坂井隆一郎が11日、大阪市内で所属する大阪ガス本社で行われた壮行会に出席。多くの社員から激励を受け「初めてのオリンピックを楽しんで挑戦できるように頑張ってきます」と力強く決意を表明した。

 新潟で開催された6月30日の日本選手権男子100メートル決勝では、東田旺洋、柳田大輝との際どい勝負を制して2連覇を達成。4月に腸腰筋の負傷で思うような練習が1カ月もできず、ギリギリで間に合ったという状態だったが、得意のスタートを武器にしっかりと結果を残してみせた。その後、世界ランキングによる代表入りが確定。2日の深夜にランキングが更新されたが、当日は夕方からずっと緊張していたという。

 「(オリンピック代表が)決まったあとも、興奮してあまり眠れなかったですね。オリンピックに出場できて、やっとスタートラインに立てるという気持ち。パリでは9秒台を出したいし、(100メートルの)決勝進出が最大の目標」と話した。

 日本選手権のあとは2、3日休養して疲労回復に務め、現在は大舞台へ向けて練習を再開している。個人の100メートルでの期待も大きいが、400メートルリレーでも最大の武器であるスタートダッシュを生かせる第1走者での起用が想定され、日本チームの活躍の大きなカギを握る。「1走をやりたい気持ちはあるけど、任されたところでしっかりやりたい。(日本の)周りの選手も強いので心強い」とメダル奪取へ意欲をのぞかせた。