「ボクシング・WBO世界フライ級王座決定戦」(20日、両国国技館) 2位・加納陸(大成)とのWBO世界フライ級王座決定戦に臨む3位のアンソニー・オラスクアガ(米国)が11日、都内の帝拳ジムで公開練習と記者会見を行った。 オラスクアガは加納…

 「ボクシング・WBO世界フライ級王座決定戦」(20日、両国国技館)

 2位・加納陸(大成)とのWBO世界フライ級王座決定戦に臨む3位のアンソニー・オラスクアガ(米国)が11日、都内の帝拳ジムで公開練習と記者会見を行った。

 オラスクアガは加納の印象を「インサイドのファイトがうまく、アッパーカットが得意で、そこからコンビネーションを打ってきて、前後にフットワークを使ってくる」と述べ、「自信を持ってここにいられるのは準備のたまもの。エキサイティングないい試合を見せたいし、できることならKO勝利したい」と攻略に自信を見せた。

 同日にWBC世界バンタム級王座の初防衛戦に臨む中谷潤人(M・T)とは親友で、WBOフライ級王座は中谷がかつて保持していたとあって「盟友が残した物を手にするチャンスがあるのは何よりもうれしい」と気合十分だ。

 3日に来日後は相模原市内の中谷家で暮らしているオラスクアガは「中谷のママは偉大な最高のシェフだ。全部大好きで、なんでもおいしいから何か一つは選べないけど、肉を抜いたベジタリアンフードすらもおいしい」と、中谷の母親の料理の腕前を絶賛。

 中谷とは米合宿に引き続き練習環境も共にしており、「常に会話をしていて、状況に応じた動きなどは常に話し合っている。自分の方もアイデアが湧けばそれをシェアしている」という。

 相模原の環境にも「自然がすごく多いところが気に入ってる。山も木もあって、ランニングしていてもとても気分がいい」となじんでおり、日本の梅雨も「汗をかけていい」と歓迎した。

 「中谷と同じリングで試合をできるのは何よりも特別なもの」と親友への思いは深く、ともにチャンピオンとして特別な一日を終えるつもりだ。