第106回全国高校野球選手権和歌山大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の開会式が10日、紀三井寺公園野球場であった。試合は11日から休養日を含め18日間で、決勝は28日に行われる予定。 開会式では、昨年優勝の市和歌山を先頭に、39校36…

 第106回全国高校野球選手権和歌山大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の開会式が10日、紀三井寺公園野球場であった。試合は11日から休養日を含め18日間で、決勝は28日に行われる予定。

 開会式では、昨年優勝の市和歌山を先頭に、39校36チームの選手たちが順に行進した。和歌山商のバトン部員が選手らの先導役となり、旗を掲げながらグラウンドを回った。

 西上嘉人・県高野連会長は開会式のあいさつで、「一人一人が切磋琢磨(せっさたくま)し、今、まさに部員全員がスタートラインに立っている。感謝を忘れずフェアプレー精神、友情、ファイトをもって、思い出の大会となるように」と激励した。西江拓矢・朝日新聞和歌山総局長は「気負いすぎず肩の力を抜いて、目の前のプレーに集中し野球を楽しんでください」と呼びかけた。(寺沢尚晃)

■和歌山南陵の渡辺蓮主将が選手宣誓

 「一番あつい夏にすることを誓います」

 開会式で選手宣誓した和歌山南陵の渡辺蓮主将。6月の抽選会で選ばれたときも口にしていたフレーズを、宣誓に盛り込んだ。

 言葉は自分で考え、部長に相談しながら最終的に決めた。「2度練習しただけで、すんなりと覚えることができた」。マイクを前に最初は緊張したが、声を出したら硬さが抜け、しっかりと語ることができた。

 部員は10人。みんなが複数の守備を練習して、チームを支え合っている。「10人だからかわいそう、と言ってくれる人もいるけれど、環境のせいにしたくない」。初戦は15日。「まずは一つ勝ち、流れをつかんでどんどん進んでいきたい」(寺沢尚晃)