ドヘニーとの対決が決定的となった井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 注目を集めた次戦の行方がようやく決まったようだ。 現地時間7月10日、米スポーツ専門局『ESPN』のマイク・コッピンジャー記者…

ドヘニーとの対決が決定的となった井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 注目を集めた次戦の行方がようやく決まったようだ。

 現地時間7月10日、米スポーツ専門局『ESPN』のマイク・コッピンジャー記者は、「関係者の情報」として来る9月にボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が9月にWBO世界同級2位のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)と対決するとすっぱ抜いた。

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 今月13日にWBAから9月25日までに同級1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との指名試合を行うよう指令を受けた井上。だが、かねてから準備を進めてきたドヘニー戦を優先した形だ。

 コッピンジャー記者の井上に対する“スクープ”を受け、複数の米メディアも反応。専門サイト『Boxing247』は「“モンスター”イノウエはドヘニーを相手にスーパーバンタム級の4タイトルを防衛するという人気のない選択をした」と指摘。「イノウエは危険なアフマダリエフと戦う代わりに、“古参”と考えられる男との自主防衛を決意した。その理由は簡単に分かる。リスクが少なく、戦いやすいからだ」と皮肉っている。

「ドヘニーがなんとか一線級に復帰を果たすために倒した3人のファイターは、中堅どころの貧弱な選手だった。その事実を考えると、トップ10に近い位置にいるかどうかも疑問だ。もしそうだとしたら、イノウエはキャリアを無駄にしている」

 ファンや米メディアの間で“逆風”も吹いている。そうしたなかでドヘニー戦が決定的となった井上。12月にWBO&IBF世界同級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)戦を見据える上でも、求められるのは圧倒的なパフォーマンスだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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